2012-01-28

ES9018 と DSD と (その2)

なんか再生うまく行かないデータと、行くデータ…試しに、クロック同期させて再生させても状況は同じ。ってことは、タイミングなんかの問題ではなく、データの問題。また、違う環境で作ったデータで、違うDACに入ってるES9018でもダメな例がある、って事で、ではそれはなんだろう?と思って調査開始。

試しに
・SDTrans384 で再生、CAPRICE-DSD と Buffalo II で受けてみたが状況は同じ。ロックしない。
・AudioGateで見てみると、ちゃんとDSDとして再生できる。

なので、音楽信号をビット列に戻して、類似点、相違点をチェック。

予想としては、ES9018では入力1番をLRCLKとして使っていて、それがDSDかPCMかの切り分けになっていそう。つまり、ここにDSDなんだけどLRCLKとして見間違うデータが入ってきた時に認識不良を起こす、と予想。多分、一回でもLRCLK的なデータが入ってきたらミュートされるまでPCMって認識されてしまうんだろう、と。

ってことは、怪しいビットパターンがある筈で…

(仮説1)
PCMデータは、BCLKの24bit毎にLRの切り替え信号が発生する。つまり24bit毎にある程度の期間切り替えが発生していたら、PCMとして自動認識するのではないか?と。で、ビット列を作って、色々なパターンで切り出してみたが…イマイチピンとこない。

(仮説2)
だいたいDSDだとデータ開始位置だって未定で、またデータ先頭だとロックするまでに色々やってる筈。その間に何かが起きていると推測。で、探してみたら…再生できないデータの方には存在するが、再生できるデータの方には存在しないデータ列が…これかな?

仮説2が正しいとして、次の検証は、再生できるデータ列をバイナリ的に弄って再生不能データと推測したデータを入れてみる。また、それとは逆のことをやってみる。これで現象が変わるようならビンゴですね。

SACD作成時はオーサリングでこの手のやばいデータを潰して(ノイズ添加とかして)いて、生録系はその手のデータが残ったまま、と考えると、生録系データでうまくいかないものが発生する、という理由もわかる。

ただ、これがわかったとして、さてどうする、という問題がぁ…

===追記===

ちなみに、どんなことをしてるかと言うと…


この中から、正常に再生できてるデータの中には存在しなくて、正常に再生できないデータの中に存在するパターンを見つけ出す…地道なお仕事…orz

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